お子様ランチ

着の身着のまま木の実ナナ

HAPPY

離婚届を出した日、HappyWeddingと書かれたケーキでお祝いされた

離婚してバツイチになって 独身になった

あんなに自分の人生を苦しめてきたものに自分がなってしまった

1年で一番好きな日 朝から消耗品だらけのプレゼント 全然消耗品じゃなくてよかったのにな そんな気を使わなくていいのにな

好きなドラマを見て、お昼寝をして ケーキ屋さんまで散歩して 持ち帰って食べて、 荷物をまとめて実家に帰った

途中、あの人を抱きしめて泣いた もう最後かもしれないと思った 少し前まで当たり前のことだったのに 久しぶりの腕枕は暖かくて あの人は筋肉で重たくなっていた

どうして今になってこんなに愛おしく思ってしまうんだろう あの人の幸せなんて願えない 私と既定路線の幸せを歩むはずだったのに どうしてこんなことになってしまったのか

あの家が好きだった ベットサイドの小窓から見える夕陽が好きだった 隣の家の猫が窓から覗いてくれるのが好きだった 読み返そうと思ってたハチミツとクローバー、読めなくなっちゃった

私が我慢すれば、あの時あのLINEを見なかったことにすれば 幸せは続いていたかな あの人は私をリセットして 別の人生を歩むのかな

たらればを考え始めたらキリがないけど 幸せになりたくて ずっともがいている

この期に及んで永遠に私を愛して欲しいなんて そんなわがまま言えない事はわかってる 私があの人を永遠に愛せる自信がないのに なんでそんなことを思ってしまうのか

29歳が始まった